2022春分の星読み


アセンダントは「ドアの外にいる青い鳥」

幸せの青い鳥を探しに旅に出たチルチルとミチルが、

見つけられず落胆して家に帰ってみると、家のドアに青い鳥がとまっていた。

例えば未来こうなったらあぁなったら、と頭で考えるのではなく、

幸せは今この一瞬一瞬の自分の内にあると気づくのが、2022年春分のテーマ。


もしかしてこの春分にそれを実感するかもしれないし、

これから一度冒険に出る人もいるかもしれないし、

そのゴールは季節が夏に移り変わる3ヶ月後かもしれないし、

丸々一年探求の旅に出る人もいるかもしれません。


どうするか、どんな方法を取るのか、どのタイミングを選ぶかは、個人の自由。

幸せを望まない人はいないだろう、意識した時から、探求は始まっています。


それにしても天体の偏りが冬至図とそっくり。

それでもって冬至図のアセンダントのサイン天秤座が、春分図ではMCになっている。

この頃よく感じる、終わりと始まりはセットなんだということが、チャートからも見えてくるようです。

ホロスコープは円環で、明確な「終わり」というものはないのだけど、「自己実現」を表すMCは「達成」のポイントであって、「10」という数字は新しい始まりでもある。

「9」に縁の深い私の人生にはどうやら「終わらせる」というテーマがついてまわるようで、でもテーマになっていることほど大きなチャレンジだと感じるものなのです。

終わらせなきゃいけないことが次々やってくるって、どうなの?

嫌なことはもちろん断ち切るべきだけど、手に入れた幸せを自ら終わらせなくてはいけないとなると、そこには結構、保守的になったり執着が伴ってしまうかもしれない。


冬至のチャートルーラーであり、春分のMCルーラーの金星は、

春分図では火星とコンジャンクションであり天王星とスクエア。

金星は「心地よさ」を表すものであり火星は前に進むよう促す星。

今の幸せよりももっと大きな調和を手に入れるため前に進むこと、

終わらせることはあきらめるのではなくて、今までとは違った形にするということ、

経験として携えていくことができるということ。


魂はどんなことを求めているんだろ?

その中身をヘリオセントリックでも読んでみよう。

地球から見るとスクエアの天王星-金星が衝(180°)。

ここに水星/土星が割り込んで、魂の意図を公平に慎重に伝えようとしている。

緊張感のある配置も感じられるけど、火星と、木星/海王星がそれを緩めているよう。

いろんな解釈ができそう、という風にも読める。


地球は少し離れたところで、天王星そして水星/土星からの影響を感じやすい配置。

その意図が真っ直ぐに伝わるというよりも、感じ取ったものから行動せざるを得ないような、だけどそれをしていくことで緩やかな変容を感じられるような。



そして、2022年の四季のチャートを通して存在感を感じるのが小惑星「セレス」。

春分のジオチャートでは、ダブルサインの双子座6ハウスにあって、火星/金星とトライン。

ヘリオチャートでは地球と90°で、蟹座0°の場所にあります。


昨年末頃に小惑星が気になって色々探っていました。

いわゆる四大小惑星には神話の女神の名前が付けられており、

「セレス(ケレス)」はギリシャ神話の「デメテル」にあたります。

その姿は乙女座のコンステレーションで表され、

大地の豊穣を司る一方で、冬という不毛な季節を生み出してもいます。

娘コレー(あるいはペルセフォネ)を冥界の王ハデスに攫われた悲しみが、

地上に作物の実らない冬をもたらしました。

だけど、人生は喜びばかりではないこと、絶えず労働を課されるばかりでもないこと、

光と闇の二つの局面があることを、人間は知る必要があるのです。


雪の多い、長い長い冬が終わろうとしています。

畑も田んぼも雪に覆われる冬の季節は、太陽がなかなか姿を見せずに鬱々としてくる面も確かにあります。

だけど幸いにも雪は白くて、太陽の明るさを地上から照り返してくれているようです。

夏の、明るく賑やかだけどちょっと忙しない雰囲気もあれば、ゆったりと穏やかに過ごす冬も必要です。

豪雪地では「でも除雪が...」とも言いたくなるんでしょうけど、少しがんばったらあたたかい部屋でゆっくりあたたかい飲み物を味わうとか、楽しみの方に目を向けたらいいのです。

それだって今ここでしかできない体験。


地上に生きることの喜びも悲しみも、全部、この地球に、この身体の中にいるから経験できること。


双子座は「二元」を知るというテーマがあり、6ハウスとは乙女座的な場所であり、

ここで「デメテル」的な空気を感じるのだろうなぁと思います。

ダブルサインなので、もう、ひっきりなしにそんな体験が起こりそうな。

だけどただ感じることで終わらず、折り合いをつけていくことで、

自分というものが出来上がっていくんだろうと思います。


蟹座は「陰陽統合」的なテーマが含まれている。

場所的にはICであり4ハウスを表す、底の底のサイン。

いつまでそこにいるの?って声が聞こえてきそうなんだけど、

そこでしかできないこともある。

だけどどうやらそろそろ地上に掬い上げてやるタイミングなのかもしれない。


Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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