気になる偉人〜河合隼雄のホロスコープ

『生きるとは、自分の物語を生きること』という河合隼雄さんと小川洋子さんの対談集が手元に届き、一気に読み終えてしまいました。
というよりも思ったより薄い本で、あれれと思っていたら、次回からいよいよ佳境というところで途切れてしまっていた。
河合隼雄さんが亡くなる直前の対談だったのです。

ホロスコープはその人の人生の航海図とも言えるし物語とも言える。
心理学を実践する中で「コンステレーション」を大切に考えた人。
コンステレーションとはシンクロニシティのような出来事のつながり。星座という意味も持つ言葉だ。
ユング心理学の日本での第一人者で、神話や物語にも詳しく音楽も嗜む多彩なひと。
ユングは心理占星術とも関わりが深い。

いよいよ河合さんのホロスコープから物語を読むときかなぁ。
心というものにいつも向き合い続けた太陽蟹座。
サビアンは「広く平らな場所に吊るされた男」。
子どもから大人まで、どのクライアントにも真摯に向き合い続けながら、最後には文化庁長官という大役を成し遂げた。
蟹座の水星は逆行。深刻な話を聴く側だけど、自分は冷静でいなきゃいけない。頭をフル回転させて適切な言葉を選び取る。
一方で著名人との対談集などではダジャレを連発。『生きるとは、〜』なんて最たるもので。。。もしも完結していたら、ダジャレ部分はカットされてただろうか?いやいや、それすらもコンステレーションの一部なんだから削ったらアカンよ、なんて声が聞こえてきそうな。

牡牛座の木星サビアンは「虹のたもとの金の壺」。
必ず良い方向に向かうだろうという強い信念と希望を持った人。
ともすれば殻にこもりがちな蟹座だけど、17°の冥王星が心の変容を迫る。心をオープンにし相手を懐に入れて安心させながら、自分自身というものをどこまでも広げ、時に自分の影とも向き合いながら、心の世界を外に向けて引き出していく。

カイロンと土星、リリスと金星がそれぞれバイクイント(144°)。トラウマと隠れた欲求という、どこかタブー視されたものを表に出すことで、大衆の潜在意識を刺激した。
とても大きな流れの中に入っていきつつも、自分自身の姿勢を崩さず、人の心という大切なものを守り通そうとしていたのではないでしょうか。

月のサビアンは乙女座11°「母親の期待通りに成長する少年」。河合隼雄さんとそっくりだったというお母様のエピソードが『生きるとは、〜』に書かれていました。偉大なる母親に育てられたという安心感もまた、強さと優しさそしておおらかさを育む要因になったのではないでしょうか。

これからまた、河合隼雄さんから学び直すことがありそうです。

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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