気になる偉人のホロスコープその2〜ヘルマン・ヘッセ編

偉人の星読みシリーズ。

夏休みの頃になると、新潮社とか集英社とかの文庫本フェアが書店で展開されるのが定番になってます。もうすでに暑さでバテそうですが、昨日久々に本屋さんに行って、あぁそういえばそうだった、と、夏のワクワク感を盛り返した感じです。
この夏文庫フェアの一冊にヘッセの『車輪の下』が並んでいました。
そして同世代の「りぼん」読者ならもれなく『天使なんかじゃない』のワンシーンを思い出すのではないでしょうか。
秀才マミりんとの会話の中で翠が「ゲーテ!わたし『車輪の下』なら読んだよ!」と嬉々として言うのですが「それはヘッセ」と一蹴されるシーン。
翠ちゃんとは誕生日1日違い🕊
ゲーテもヘッセもドイツ方面は気になりながらもなかなか深入りできずにいますが、『車輪の下』は家にあったので読んでみました。過去の多感な時期(今でも?)に読んだので内容はあまり覚えていなくても、胸苦しいようなノスタルジーという雰囲気だけはうっすらと残っています。
そんなにたくさん知ってるわけでないのにホロスコープを読もうだなんて、という感じではありますが、大人になってから(年齢だけ重ねてる)は『わがままこそ最高の美徳』と『庭仕事の愉しみ』の2冊を読んで、ヘッセの思想や人柄に惹かれるものを感じていました。

そしてつい先日友人から、ヘッセが宇宙に帰還した日がわたしの誕生日と同じということを教えてもらって、さらにシンパシーを感じました。
まぁ、まだ生まれてなかったけど…
この時代に生きていた同じ誕生日のトーヴェ・ヤンソンに影響はあったのかなぁとか考えてしまいそうですが、今みたいにすぐ知れ渡ることでもなかったかなぁとかとか…
生まれたのは1877年7月2日。この日付が幼なじみと一緒なので、一度調べかけたことはあったかもしれません。出生時間もこれで公表されているようで、蟹座太陽は7ハウス。
太陽のサビアンは蟹座11°「しかめっつらをするピエロ」。
なるほど『わがままこそ〜』に描かれる彼自身はそんな感じだなぁ。
自分の内的世界をとても大事に育んでいるのだけど、主に家族という他者との人間関係において学びながら、といった雰囲気。
多感な時期の星がすべてこの7ハウスにある。

ほぼ8ハウスの位置にある金星は冥王星と60°、その対極に射手座の木星がYODを組んでいる。
牡牛座には4ハウスもカイロン、海王星そして5ハウスの冥王星がある。
冥王星は月ともセクスタイルを結んでいる。
金星期の何か、自分自身の徹底的な変容を促す出来事があったのでしょうか?
それこそ『車輪の下』はそんな思春期の揺れを描いているような。
そしてそれらが全て、ヘッセという探求者の在り方につながっていく。
チャートルーラーが1ハウスにある人はめずらしい気がする。
(わたしが出会っていないだけ?)
しかも、木星。
どこまでも自分自身を探究し拡大していくことが命題になるのだろう。

その木星が魚座の月とスクエア。
幼少期の体験なのか、物心つく前の出来事か、彼の心を閉ざす何かがあったのかもしれない。
あるいは蟹座の太陽という本質的な部分と射手座の質とは、150°という相容れないもの。
だけどそれゆえに育まれたものが、ヘッセという類い稀な才能を生み出す。
9〜12ハウスに星がないのも、あまりお目にかからないホロスコープ…
85歳つまり海王星期入り立ての時に宇宙に帰還。
それは魚座の月の願いでもあったのかもしれず、
ネイタル牡牛座とトランジット蠍座の海王星が、オポジションを組む時でもあった。
幼少期の繊細さから想像つかないほど長生きしたヘッセ。
というより実は蟹座という丈夫な殻に閉じこもっていたのかもしれず。
やっぱりもっと著作などを読まなければ故人のチャートを読むのは手に余る…
また書けるときに追記していきます。

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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