気になる偉人のホロスコープ〜フンデルトヴァッサー編
トーヴェ・ヤンソンから始まって、気になる偉人のホロスコープをどんどん読んでみようという企画。
いきなり、知ってる人どれくらいいるんだろうという人物。私もファーストネーム(というか本名も)初めて知ったフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー。おもしろい響きのラストネームは芸名。日本語に訳すと「百水」、日本とも縁があるウイーン出身の芸術家であり建築家。
出会いは2003年夏のウイーン。知識ゼロで当地在住の友人のところへ遊びに行って、観光名所としておすすめしてもらったのが彼の作品「クンストハウス・ウイーン」だった。もう衝撃的すぎて…
折にふれ思い出すのだけど、最近何かの拍子でPinterest に出てきて、また気になっています。
そうなると星を読みたくなる…
1928年12月15日ウイーン生まれの射手座。
時間不明で出しましたが、ウイーンなので日本より遅め。22°台の可能性(サビアン23°)も否めないけど、射手座というのはものすごく納得。壮大な思想を他に類を見ない方法で表現している。
月は山羊座〜水瓶座の可能性を含みつつ、牡牛座木星とスクエア。水瓶座の金星も木星とスクエアで、何かを成し遂げたい欲求を持ちながらも我が道を突き進む。
木星は海王星とトラインなので、我が道を突き進むことが結果誰かや何かに貢献する術となる。蟹座の火星も調和、そこに大衆的な人気も加わる。蟹座火星はフォールと言われるが、ここに火星のホームサイン天王星のスクエアがかかり、自分自身を押し出す力が後押しされる。
蟹座火星サビアンは「広く平らな場所の上空に吊るされた男」。大阪の舞洲ゴミ処理場のデザインの仕事が象徴的。公共建築、しかもゴミ処理施設なんて普通は人目につかないものだけど、フンデルトヴァッサーが手がけるとどうなるのか?だだっ広い広大な土地に、どんな表現をしようか。
大阪のはバブル期の遺産のように扱われていますが、大元はウイーンの「シュピッテラウ焼却場」というものが存在します。芸術の都ならでは。
牡羊座天王星はまた、はなから常識を打ち破る。建築物は真っ直ぐにならした土地に立つ四角いものだって誰が決めたのだろう。彼の建物は真っ直ぐな線がなく地面もうねり、時には地面の中に潜り込み、まるで生き物のよう。
アスペクトがハッキリしてるので、一度見たら忘れられない、誰が見てもフンデルトヴァッサーの作品だとわかるようなインパクトを産み出しそうなチャートだなぁと思ったり。
その中で蟹座冥王星だけがノーアスペクトなのも、大衆に強いインパクトを与える所以。
だけど冥王星の変容はとてもゆっくりで、建築当初はあまり好意的に受け入れられなかったようだ。
現在だって、圧倒的に四角いまっすぐな建物が多い。でもあのまっすぐでない建物や床は、都市にあって自然(野生)的な感覚を取り戻させるのに有効だと思う。
ふとボルダリングの壁を思い出したけど、カラフルなあの感じ、フンデルトヴァッサーの建築に似ているなぁ。
ボルダリングは登らなきゃいけないけど、真っ直ぐでない空間で仕事したり生活するってどんな感じだろう?真っ直ぐに慣れてしまっていると感覚が狂ってしまいそうだけど、時々ならかえって新しい感覚が目醒めるんじゃないかと思う。
我が道を行っているようでいて、本質的に大事なことを表現してるから、人の心を打つのだ。
日本は申し訳ないことをしてしまったのかもしれないけど、オーストリアやドイツには、彼の手がけた魅力的な建築物が今もなお街や風景に溶け込んでいるはず。
ブルマウという温泉施設に行ってみたいなぁと、ずっと頭の片隅で気になっています。
彼が宇宙に還ったのは2000年のこと。
ちょうど『命日占い』という本を立ち読みして、故人の亡くなった日と、今を生きている私たちの星との関連を見るというもの…まだ読んでピンとこない部分はあって、それは生きてる間の縁すらもまだきちんと結べていないし、逆に宇宙ではすべてつながっていると考えたら、その死を殊更自分と結びつけなくていいとも感じている。むしろ本人にとってどういう締め括りだったかが大切。
それにしても魚座の季節というのは宇宙に還りやすい時期なんじゃないかなぁと思う。身近なところでも命日を覚えているのは何故か魚座の季節。
なので『命日占い』で一応読んでみたらば、要は私の太陽と命日のサインとの関連。獅子座と魚座は噛み合わない150°というのが定説で、その関係性は「真っ白な手紙」、そこに意味を見出すことは難しいけど、生きていくことでメッセージを受け取る日が来るかもしれない、というような関係性。
話が大幅に逸れました。フンデルトヴァッサーが亡くなったのは太陽がまさに魚座に入ったその日。
まもなく月も乙女座満月を迎える頃…そしてネイタルの海王星に重なり、宇宙への帰還ゲートが開かれた時だったんだろうなぁ。太陽と月を調停してるのは、ネイタルとぴったり重なる木星。金星との葛藤を水瓶座の海王星が癒している。
ネイタル太陽のサイン射手座には冥王星。
スクエアしてた火星と天王星はそれぞれのホームサインに帰っている。
牡牛座の土星は、もしかしたらまだまだやりたいことがあったけど、肉体の限界を感じていたのかもしれず。
けど、地球での役割を終えて自分自身に還る潔さのようなものがあるチャート…なんともフンデルトヴァッサーらしい感じがします。
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