金星の性格図を読んでみよう

シリーズ性格図、金星篇。
ネイタルチャート金星の場所に太陽が来た時の図。これが私の金星のもっと詳細な性格を表すという。
ネイタルチャートのASCは天秤座で、ルーラーは金星なのですが、金星性格図のASCは牡牛座で金星。同じ金星は金星でも雰囲気が変わってきそうですが、性格図の金星の位置は天秤座29°...なんとネイタルASCと同じ場所ではないか。
「すべての知識に橋をかけようとする人類」から逃れられない運命。
ASCに、カイロンがコンジャンクション、金星は生まれながらに傷ついていますが、IC獅子座の生命力により何とかここまで辿り着きました。自分本来の感情を表現することが本質的なテーマなのですが、乙女座の完璧主義的な部分が素の部分を抑えがち。欲求は個性を打ち出すことに向かいがちで、思考を働かせたり社会の空気を読んで調和的に振る舞おうと、本来は豊かであるはずの感情の揺れを押し隠してしまうところがあります。
金星の本心としては、心の豊かさまでもつなげて行きたいのだけれど、ひとまずは広く橋をかけることを目標にしているので、深く入り込むことに逡巡しています。
ですが社会に出てゆくと晴天の霹靂、心や感情の重要さに気づかされます。DSCに天王星とリリスがコンジャンクション、金星の性格は深いところからの変革を促される必要があります。
それは激しい衝動と衝撃を伴う金星が受動的な女性性なのに対して、リリスは能動的な女性性と言われます。
社会でその能力を発揮したいという欲求は10ハウスの月。MCは「先祖の委員会 」。
・自立心を大事にすること。
・通常の生き方とは違っても、自分が本当にやりたい生き方を目指すこと。
・場所も空間も時間も超えた視野で世界と接していくこと。
・自分を支え保護してくれるソース(源)と繋がっていると信じること。
・つまりは自分は「やってのける力がある」と固く信じること。

・「いろんな人の支えや協力」に感謝して過ごすこと。

・自分を守り導く「見えないチカラ」を信じ、感謝して過ごすこと。

・ご先祖さまを大事にすること。

・その道のパイオニア的存在の人から学ぶこと(本を読んだり、ネットを見たり)

・自分の目的と共鳴する「尊敬できる人」や「過去の偉人」を持つ。

・「できないこと」「判らなこと」を明確にして素直に人に助けを求めること。

・「目に見えない助け」のようなものを感じて感謝すること。

完璧主義なのに心地よさも求める乙女座の金星にはなかなかの試練です。
ASCは 「大きく手入れの行き届いた公共の公園」ですがカイロン「宝石店」があり、それぞれの価値を生かしてデザインできているかどうかが課題のような感じです。基盤となるICは「絶壁の端にある岩の塊」、どかしたかったのに動かなかったみたいな、なかなか頑固そうな部分。なんでこれがここにあるのか?でも本来の乙女座の柔軟性を発揮するなら、元々あったものを活かして、オリジナルの庭にアレンジできるんじゃないだろうか。むしろこの頑固な部分をどう活かすかがこの公園の特徴になる。

冥王星・海王星・カイロンのYODも、価値の創造における神の介在を現しているのかもしれません。
宝石は自分でつくろうと思って作れるものではないけれど、謙虚に向き合うことによって、人の手でより輝かせることができる。人間はそんな魔法を実現できるということを思い出すのが、金星を輝かせるために必要な在り方です。

まずは手入れされた自分があって、表現が活きてくる。。。ちょっとマニアックでも孤独でも、多様な世界の中にいることを忘れてはいけない。自分で自分の心地良さを創っていくしかないのです。

(2021.12.金星逆行中のふりかえり)
そもそも「居心地良い」ってなんだろう?
デフォルト不安だから、「良い」というとプラスに傾きすぎてやっと認知できるものという感じで、ニュートラル状態がわからない。
何事も常に変化する中で、自分自身も常に動きながら、自然のサイクルに身を任せて生きていると実感できたなら、それはきっと居心地良いのだろうな。

自分の価値を知ること、個性を認めること。
それができたならようやく私は変われる。


(2022.1.1.備忘メモ)

牡牛座と天秤座のルーラーとして、ホロスコープ上での金星は、二つの別の性質-牡牛座では自己価値(「私」が単に所有しているもの)、天秤座ではその価値を他者がどれぐらい評価するか(私は人を満足させているか?人は私をどう思っているか?)-を表現する。
宵の明星としての金星と共に生まれた人は、常に成功した人間関係になるとは限らないかもしれないが、より思慮深く、より慎重であり、彼なの人間関係に対する態度は金星をユノへとやや近づけ、そして愛が深い変容の過程であると気づいてもいるようだ。
乙女座の中に金星がある人は、間違いなく自分の仕事を楽しむ。そのため、心から楽しめる仕事を見つけることが、彼らにとって絶対に必要である。彼らは繊細な技能のサインに色彩と美の要素を加える。

(『占星術と神々の物語 ホロスコープの中の元型』より)


Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で少しずつ見えてきたことをシェアしています。 ホロスコープを読み解き、誰もが心の中に持っている”太陽”を照らし出すお手伝いもしています。 太陽のように自分らしく輝いて人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ »~太陽のアトリエ、という名前にはそんな想いが込められています。

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