2020夏至&蟹座新月を読む

2020年6月21日はとてもインパクトのある天体の動きが起こります。

まず、太陽が蟹座に入る、いわゆる夏至と呼ばれる時間。そして同じ日にここで太陽と月が重なる新月が起こります。


私が星読みを本格的にはじめたのは今年の1月からで、4月10日から毎日の星を読んでnoteにアップしていますが、今年が特別なのか「何かありそう」な天体の配置や動きというのはけっこうあったりなかったり。「何か」あるほうが毎日書くには書きやすかったりもしますが、それもなんだか星に振り回されているようです。反対に一見何もなさそうでも個人レベルでうわーって思うときもあったりしますが、それはそれでおおっぴらに書けないこともあります。

星読みのスタンスもいろいろあって、私としてはホロスコープを読ませていただく個人の方に寄り添った読み方をしたいなぁと思っています。それにはまだまだたくさん勉強をしていかなくてはいけないので、日々様々な角度から星読みにふれていくようにしています。
インプットも大切ですが、星に含まれる膨大な情報量というものを消化するには、同時にアウトプットしていくことも必要で、新しくはじめたホームページにもこうしてブログなどを書いていこうと思っています。

今はほんとうにたくさんの方がWEBにてその見識や知識を書いてくださっていて、修行中の私がこういう風に大局を読もうというのはおこがましいとは思いつつも、視点を変えることでよりよい星読みができますし、せっかく読み方を学んでいるのだから自分なりの言葉で落とし込んでいく必要性も感じています。


で、前置きが長くなりましたが、2020年夏至の個人的解釈にまいります。

太陽が蟹座に入るのは6月21日6:44です。同じ日の15:43に新月が起こり、部分日食が起こるのは、太陽と月の近くにドラゴンヘッドがあるから。細かな用語の解説は置いておいて...
これら天体の動きが起こる時間のホロスコープを、ハウスを中心に読んでみました。

夏至の時間に太陽たちは12ハウスにあります。月はまだ11ハウスにありますがカスプとの誤差2度、もう十分に太陽の入っているハウスの影響を感じ取っています。
12ハウス的なものとは、魚座が象徴する深いところの潜在意識や集合的無意識と呼ばれるもの、それが蟹座で起こるので、人類全体の深いところを流れる感情や愛情が書き換えられていくイメージです。同じハウスにある水星が、地軸の傾きと同じ角度に滞在していることもインパクトを強めます。地軸は人智を超えた宇宙的なエネルギーが流入する場所と言われます。水星は軽やかにサクサクふたご座の時間をすぎて行ったけれど、地軸の傾きのエネルギーを受けつつここを堺に逆行をはじめています。少し先にこれからの蟹座テーマを見に行った水星が、蟹座前半度数のテーマを月と太陽に伝えるためにもと来た道を引き返していくようなイメージです。それだけ重要なことなのでしょう。
魚座には支配星の海王星と、海王星とコンジャンクションを経てホームの牡羊座に向かう火星が滞在しています。蟹座も同じ水の属性に入るので、やはり感情や愛情にかかる事柄が個人的にも社会としてもテーマとして浮き彫りになってくるのでしょう。

向かい合う山羊座には木星と冥王星、水瓶座にいる土星も逆行し山羊座に入る準備を進めています。山羊座の天体のハウスは6ハウスですが、こちらも次の7ハウスカスプ=ディセンダントのすぐ近く、7ハウスの色が濃そうな感じがしています。また、6ハウス前半にはドラゴンテイル=手放していくものが入っていますので、逆行する冥王星・木星・土星が課題を手放した先にあるものが、7ハウスにあるとも考えられます。


もう少し具体的な言葉に落とし込んでみます。

夏至の太陽と新月が示すテーマは、蟹座の示す事柄、感情を通して自分の居場所や共同体とのつながりを見出していくことですが、個人的には魚座火星と夏至図の月がぴったりスクエアなのが気になります。先に蟹座に入った太陽に月が影を作る日食ということは、従来の共同体のあり方やあたりまえの感情とされるものに、見直しが入るような気がしています。魚座の示す時代的な集合無意識的に引っ張られた感情や共同体、ほんとうにそれでいいの?って多くの人が思っていること。
実家に帰ってきた私だから余計に感じることかもしれませんが、田舎では特に...自然もあってのんびりしてて知り合いも多くて、理想的な暮らしを営む地盤があるはずなのに、これまでの社会、蟹座と対局にある山羊座の世界にすっかり埋め立てられた土地になってしまって、ほんとうの豊かさを絶えず運んでくれているのは、川の流れであることを忘れてしまっている。同じ場所にとどまっていたら流れは澱んでいくもので、どちらが始まりとは言わず確かに循環してつながっていることを、海のように広大な世界を見てきてようやく気がつくのだ。個々の地盤(それすら持たずに生きる方法も模索しつつ)やローカルな場所で、新たな理想を求める航海図を広げるのが今年の夏至かもしれません。

向かい側にあり、昨年頃からホロスコープを賑わせている三天体も、逆行しながら蟹座のテーマを際立たせています。冥王星は不要になった山羊座のテーマの破壊を木星とともに拡大していく。それを追いかける土星は破壊のあとを更地にしていくようなイメージ。

ドラゴンテイルのサビアンからも、6ハウス的な事柄である仕事に関する価値観の書き換えがテーマだと感じています。ドラゴンテイルは射手座29度にあり、人や社会に貢献していくことで現実世界に根を張るというサビアンシンボルですが、これを古い価値観と捉え手放していくことがテーマになります。仕事をする時間だけが生きることではない、無駄だとされることにこそ豊かさの種が見つかるはずです。芝生って、緑の絨毯みたいで一見綺麗だけれど、同じ植物しか生えてない状態って実はとても不自然で、土壌を固く育ちにくくしているのです。豊かな土壌とは様々な植物が共存しているバランスのとれた世界です。
同じ6ハウスにある冥王星は「協調性」を、木星は1度進んで水瓶座へ行く準備をする「遊び心」を示しています。少し先を行き水瓶座の世界への足がかりを見つけた土星とともに、個々や一企業などが背負う閉じられた仕事から、分かち合うことで全体を豊かにする使命へ。そんな、一人ひとりが本来の生きる喜びを思い出す時間になるのではと感じています。


従来のやり方ではワクワクできない、夏至図をあらためて読んでみて、私自身もワクワクそしてすっきりできました。
長く拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。

素晴らしい夏の時間をお迎えください。

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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