月蝕と神在祭〜その2
神在月の出雲をめぐる2箇所目は「稲佐の浜」へ。
神様は船に乗ってやってくるのかしら。
社のある大きな岩の下でエジプトメンバーさんと
写真を撮ってもらったら、岩がピラミッドみたいに見えた不思議。
大岩は天然のガーデン?それとも植えた??
石蕗の花が咲いていました。
そして岩の麓ではせっせと砂を集める人たちの姿が…
神聖な稲佐の浜の砂は、出雲大社にある「素鵞社」にて、祈りの捧げられたお砂と交換します。
私たちはさらさらの乾いた砂を持っていくことに。
今回のリトリートでは、この砂を使った砂絵ワークショップもあります!楽しみ…
稲佐の浜の砂はさらさら粒子が細かくて触ってるだけで気持ちいい…ここでも砂絵アートを楽しんでしまいました。
遅れてきた神々も集まっているかもしれないな。
稲佐の浜の先には出雲大社の上宮と下宮があります。この上宮では神々が集まり会議中のようで、
静かにお参りさせていただきました。
そして出雲大社本殿の裏手にある素鵞社へ。
稲佐の浜の砂を納め、お清めされたお砂を頂きます。
さらっと出雲大社本殿にもお詣り。
今回は翌日に正式参拝ということで、さらっとね。
お昼ごはんもそこそこに集合&出発だったのは、
おやつが待っていたから…
出雲は「ぜんざい」が名物のようです。
駅にも売ってるぜんざいの名店《板根屋》の喫茶店にて。
お抹茶としょっぱい塩昆布で甘さがひきたつ…
店内には素敵な型染めの絵が飾られていました。
黄色が眩しい天照大御神は、
カウアイ島のBonちゃんの描く
吸い込まれるような青の絵に似ていて、
すごく惹かれるものがありました。
駆け足旅、この日の最後は「須我神社」。
奥出雲とも言われる松江の近くのようで、
出雲市内からは車で40分ほど。
ホテルに戻ってから地図を広げて(Google mapですけど)位置関係を調べてました。
本当かどうか、スサノオが櫛名田姫と結ばれて、ここに辿り着いて清々しい気持ちになったから「スガ」って名付けたとか。
神様やパワースポットにまつわるハナシは
意外と駄洒落が多い。
そして立ち昇る雲を見て、日本で初めての和歌を詠んだのだそうです。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に
八重垣つくる その八重垣を
読めば読むほど「?」が八重にもなりそうな…
八雲と言えば、ラフカディオ・ハーンがこの松江に逗留し、小泉八雲と名のったことを連想します。
ここも緑が美しくてホッとします。
本殿の破風に描かれているという、
太陽と月(三日月)の写真。
月は一見満月だけど…あとになってみれば、
今回の牡牛座満月が昇った姿が月蝕で三日月のようだったことの前兆みたいでおもしろい。
太陽を現す天照大御神と月読尊は、素戔嗚の兄弟神とされていますが、スサノオは何を象徴するんだろう?地球???
神様家系図はなかなかに複雑であります。
そうして何もわからぬままに
1日目があっという間に過ぎて行く。
エジプトの時もそうだったけど、
散々調べてやっとわかりかけてくるんだけど、
語り手や文献によっても、
見る角度や捉え方によって、
微妙に解釈が異なる。
ハワイのオアフ島でも京都でも
出雲大神宮にお詣りさせてもらったけど、
出雲大社との違いは?とか、
いまだに整理しきれない…
単なる知識というよりも、
何を知りたいかという問いの視点が必要で、
でもそれが行き過ぎても、
結局ぼんやりした知識や情報に留まってしまう。
ひとまずは、出雲大神宮や出雲大社の
御祭神は共に大国主命で、
大国主命はスサノオの子孫で…
というところまではわかってきた。
出雲という土地は大国主命から見たら祖先の土地。
京都の出雲大神宮に降り立って国造りに携わり、
皇孫に国譲りの後、幽世(カクリヨ)を統治すべく、現在の島根県にある出雲大社に鎮座される事となります。(出雲大神宮ホームページより)
ちなみに出雲大神宮も《縁結び》を謳っています。
大国主命と后神の三穂津姫命を祀っているからだそうです。
スサノオのエピソードのほうがロマンチックだなぁなんて思いながらも、大国主命のような人のほうが現実的なのかもしれない。
なんて、地の時代っぽい考え方はもう古い。
(神様がいた時代ももっともっと昔だけど)
神話も書き換えられて行くのかもしれません。
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