月蝕と神在祭〜その5

あっという間に最終日。
無事に満月を乗り切って、
五社一島を駆け巡ります!

まずは熊野大社。
恥ずかしいことにほんとうに神社のこと知らなくて…
調べ調べしながらもトンチンカンなことを書いてしまってたらすみません。

熊野大社〜出雲国一宮

火の発祥の神社として「日本火出初之社」(ひのもとひでぞめのやしろ)とも呼ばれる。
御祭神は、
伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命
…素戔嗚命(スサノオ)の別名だそうです。

いろいろ調ていると、神様の由来も名前も歴史に翻弄されてきた感があります。
つい頭で理解しようとするから、ほんとうのことがわからなくなってしまう。

「熊野」と聞いて思い浮かぶのは、
紀伊山地にある熊野三山と呼ばれる三社。
こちらは修験道の地とされ、
仏教的要素が強いそうです。
山形の出羽三山もそうだ。
明治の神社合祀や廃仏毀釈で、
神も仏も無くなってしまったのかもしれない。
神楽を舞う場所でしょうか?
向こう側の枠の中だけぴったりと、
異次元のような紅葉の景色が。
今はきっと神社の中は火気厳禁でしょうが、
かつては神としての火が絶えず焚かれていたのでしょうか。

占星術の「火」のエレメントとは、
命の源であり意志であり精神。
ギリシャ神話ではこの火は神によって
プロメテウスという人間にもたらされたとされます。
天から地に堕ちた神・スサノオが火をもたらした、
というのは、西洋と東洋の共通項を思わせます。


神魂神社〜神々の両親を祀る

 次に訪れたのは神魂神社
「かもすじんじゃ」と読むことは、
現地の看板で知りました。
御祭神は伊邪那美命 と伊邪那岐命。
(シュールな神様系譜図見つけました)
松江郊外の里の中、
山の端にひっそりと建つ神社。
苔むした手水。
威厳ある佇まいの社殿は、現存する日本最古の大社造の建築だそうです。
国生み神話の中でイザナミは、「火之迦具土」を産んだ火傷が原因で亡くなったとされています。
愛する妻を黄泉の国まで探しにいくのは夫神のイザナギ。
しかし約束を破りふりかえってイザナミの姿を見てしまう…

世界各地に似たような神話はあるもので、
ここでまたいきなり話題はエジプトに飛びますが、
弟神の恨みに遭い殺されたオシリス神を探し、復活させたイシス女神の神話との関連を思い浮かべます。
そのオシリスとイシスの子どもは太陽神ホルス。
エジプト神話ではヒーロー的な存在。

善悪も超越しているのが神という存在で、
そういった存在たちが世界を創ってきた。
超自然的なものを崇拝し、その顕れの一つである
自然の中に神を見出すのが古来の信仰の姿。
思えば遠くまで来てしまったけど、
身近な自然と神さまにもお参りすべき。
奥出雲と呼ばれる松江市八雲町には、
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが訪ねた軌跡があちこちに。
ハーンも遠くに来てしまった一人だけれど、
日本人よりよほど日本文化や信仰に詳しそう。
よそものだからとか外国人だからとかで、
自然やそこにいる神様はジャッジしないのだ。
純粋な心さえあれば。

長くなってきたので、つづく!

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

0コメント

  • 1000 / 1000