植物と星〜その1 大地と空の関係

春がきてガーデニング熱が沸騰中。
頭の中8割は庭のこと...
ちょっと落ち着いて、星読みの時間と、星と植物との関係性を今いちど学んでみる時間をとろうと思います。
本棚から引っ張り出してきた“Jardinier avec la lune et le ciel (月と空と共にする庭仕事) ”は11年前に買ったもの。その時は星の動きが複雑すぎて理解及ばず...今も完全にはわからないけど、当時よりはイメージしやすくなっているので、再び読みこんで、少しずつ実践していこう。
太陽と月と地球がおりなすオーケストラとともに行なう庭仕事(ガーデニング)。まずは天体の運行とともに移り変わる季節と植物の成長との関連性を把握すること。

星の動きと季節の移り変わり

いわゆる四季とは、言わずもがな一年の間に太陽がどこにあるか(天動説で言うなら)と連動して示されます。春は牡羊座〜双子座、夏は蟹座から乙女座、秋は天秤座〜射手座、冬は山羊座〜魚座です。
ざっくりイメージするなら、春は種まきや芽吹きの季節、夏は植物の成長期、秋は実り、冬は...死と再生の時期。
植物によって季節のサイクルは異なるし、土地によってベストなタイミングは違ってくるけれど、星とともに庭仕事をするということを、今年はできる限り試してみたいと思います。

太陽と地球と月の呼吸

太陽とは火のエネルギー。光と熱は植物の成長にとって欠かせない要素。その動きは普遍的な1日のサイクルを司り、季節と言う、より大きなサイクルも作り出す。この季節のサイクルを天体(地球)の呼吸と連動させてみよう。
春から夏は息を吐き出すようにエネルギーが放出される時間で、一日で言うと明け方から正午頃、ホロスコープでいうICからMCへ太陽が進む動き。植物たちは芽吹き枝葉を伸ばしていく。
秋から冬は息を吸い込み、エネルギーを蓄えて翌年の実りに備える。天頂から徐々に下って行く太陽のエネルギーは地球の内側へと引っ張られる。植物たちは冬の間は成長を抑え、寒さを耐え忍ぶ。

対して月は、大地の鏡であり、水のエネルギーを支配する夜の太陽です。大地に根を張る植物たちは人間以上にこの天体の影響を強く受けます。
或いは工業化されてしまった農作物たちは、その影響が弱まっているのかもしれません。ただし本来とてもパワフルなはずの、植物が持つ生命エネルギーも薄まってしまっているでしょう。

大地に影響を及ぼす月の動きは大きく3つの捉え方があります。
1.月の12サイン(コンステレーション)
2.上昇と下降/遠地点と近地点
3.月の満ち欠け
これらがどのように大地と植物に影響を与えるのでしょうか。

1.月の12サイン(コンステレーション)

月はおよそ29.5日で地球の回りを1周します。俗に言う月星座のエレメントが、植物の成長箇所に対応するという考え方があります。
植物とエレメントの関係
火サイン:果実・種
地サイン:根
風サイン:花
水サイン:葉
月がそれぞれのサインにある時に、該当する部分に影響を与える。だから、例えば火のエレメントのサインにある時は実ものや種を収穫する植物、地のサインなら根菜類、風サインは花、水サインは葉ものの世話をすると良い、という具合です。
実・根・花・葉のマークが入ったバイオダイナミックカレンダーだと簡単にチェックすることができますね。
でも私の場合、頭でこの理屈だけ覚えてやろうとしてた時は全然ダメで、星読みを始めて再度勉強し直してたら、俄然興味が湧いてきました。

2.上昇と下降/遠地点と近地点

月が地球の周りを回るのは楕円軌道で、双子座の時に地球から遠くなり、射手座の時により近くなります。
それは太陽が夏になると高くなるのと同じように、
双子座=遠地点の月は夏、射手座=近地点の月は冬のエネルギーを反映しています。
大きなリズムとして、この双子座から射手座(手前の蠍座)までが「下降する月」、射手座から双子座(手前の牡牛座)が「上昇する月」と言われていて、前者はエネルギーが下に、後者は上に引っ張られるようなイメージです。
ただし植物は太陽が創り出す季節とともに生きていますので、基本は太陽に従いつつ、けれど目に見えて変化がわかりやすい月でもって、もう少し精確なリズムを掴むという感じです。
遠地点と近地点の影響が出やすいのは、月のパワーが強くなる満月です。折しもこれを書いているのは射手座満月の前夜、雷から雨になり、まるで冬の雪が降る前のような気配すら感じます。
この日は土や庭をいじらない。影響を受けた植物は「冬仕様」になって動きが鈍ったり、反対の遠地点=真夏に世話をしてしまうと、十分な成長よりも実や種をつくるほうを急いでしまう。

3.月の満ち欠け

目に見えるのでいちばん意識しやすく身近な現象がこれですね。
人の心にも大きく影響を与えるものだから、いわんや植物をや、です。
捉え方にはおそらく諸説あると思うのですが、この本によると他の2つの動きよりも重視しないようです。ただ見た目にもわかりやすいのは月の満ち欠けなので、簡単に取り入れるにはいいかもしれません。
新月から満月に向かう月が「成長期の月」、そして満月から新月に向かうのは「老いた月」?花が終わり子孫を残す段階に入ります。

それでも、新月や満月という節目を意識しない手はありません。簡単に使える農業用の月のカレンダーでは、新月・満月前後の2日間は土をいじらないことを推奨しています。
月と水とは関係が深いもので、新月には水分が地中に向かって引き寄せられ、満月では上に引っ張られるような状態です。新月は植物が水を吸い上げにくく、満月は水分が過剰になるようなイメージ?

満ちていく月から欠けていく月へ、そしてまた次のサイクルへ。切り替わる時というのは、植物もデリケートになっているはずだから、この時を避けて作業します。

◯満ちて行く月の時期にすること
種まき、植え付け、水分を行き渡らせる作用
●欠けて行く月の時期にすること
伐採、剪定、薪拾い、保存する野菜の収穫、水分を失いやすくする作用
さて今年2021年の前半は、これら月の動き「上昇と下降」「満ち欠け」が入り組んだタイミングになっています。「上昇」と「欠ける」が同時期に進み、「下降」と「満ちる」が一緒です。
これも文字面だけで理解できることではなく、一年おきくらいでこのスパイラルは変わってくるのだと思いますが、月を使った農法に従うとなると、かなりテクニックがいりそうです。

まぁそんなことは気にしすぎず、自分の感覚や目の前にある植物のサインを見極めることがいちばんだいじなんだろうなぁと思います。
植物の健康のためならいざ知らず、月を使って農業の成果をあげようとなると、完全に人間のエゴだから...

理論はおいといて、晴耕雨読というリズムを体感することも必要です。さぁ晴れたら庭に出よう。

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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