Myマーズリターンを読む

個人的なチャートの読み解きで恐縮ですが、タイミングでこんな読み方もありですよ〜という一例に。
「〇〇リターン」というのはある天体が基準とする場所に戻ってくること。毎年、太陽がネイタルチャートの位置に戻ってくることを「ソーラーリターン」と言います。概ねお誕生日の頃ですが、時間然り、時には日付も前後ズレる場合があります。
リターンのチャートで、お誕生日から一年の流れやテーマがざっくり読めたりもしますので、気になるときには読んでおくと良さそうです。


さて、火星は約2年かけてホロスコープ上を一周しますので、生涯持ち続ける意図である太陽よりも、具体的なモチベーションや行動力が変化して行く流れが読めるでしょうか。参考と振り返りに2年前のものも並べて見てみます。
魚座からはじまるチャートでルーラーの海王星は12ハウス。ネイタルチャートとは逆で、個人天体は下半分に集中しています。2019は確かに、内に潜って生まれ変わるような時間のはじまりでした。

よくよく思い返してみるとこの2年前も、さらに2年前も転機...2015年に至っては暗黒期のはじまり、なぜなんだろうと思ったら、火星と冥王星がタイトなオポジションになっていました。長くなりそうなので別のブログで読んでおります。
2019年のチャートに戻ると火星は4ハウス、自分の内側や基盤というものに目を向けることになります。蟹座支配星の月は獅子座にあり、本来の自分を表現したいという気持ちが高まります。太陽は双子座、いろんなものを通して魂からのメッセージと学びがやってきます。それは反対側の9ハウス、ネイタルの火星が活躍できるステージへとジャンプするため...
その架け橋は12ハウスの海王星ですが、現実の成長段階とは反対方向からの禁じ手的な。スピリチュアルなことにはめっちゃ抵抗していましたが、ついに降参...ただ、知識として知っていることと実践することは違って、まだこの時は知識レベルでしかないけど恐る恐る踏み込んだくらい。
そこから実際に恐る恐る足を踏み入れて行くわけですが、火星は反対側できちんと基盤を作っておかなくてはいけなかったのです。
9ハウス射手座の木星は、エジプトとカウアイ旅行という恩恵をもたらしてくれましたが、MCの目指す社会における自己実現への道のりはまだ遠く、内にこもったままの蟹座火星は疼いています。
太陽3ハウス双子座は学びの意欲満々なことを表していますが、3ハウス狭っ...学びはじめてわりとすぐに実践の流れになっていったのはそういうこと?
10ハウス後半に土星が入って火星とゆるくオポジション、仕事としてやっていくには当然ながら努力を要する。
火星と水星があるのは4ハウス、前述したように自分の内面に目を向けることになり、それがまた10ハウスの基盤になりうる。
水星は天王星とセクスタイル。1ハウス天王星はネイタルでもそうなんですが、自分自身に革命を起こそうとする(?)なかなか大変なキャラクターです。
2ハウス牡牛座の金星は葛藤の度数。自分の才能で生きていきたいと願い、未知のほうへ踏み出してしまいました...
さて2021年のマーズリターンももうすぐ。
最近また道に迷いつつありますが、2019年チャートのルーラー海王星を読んでみることがこの時期の締め括りにつながるのかなぁと思います。
サビアンは魚座19 °「弟子を指導する巨匠 」。
目指す方向性の中に「本当にやりたいことだけに的を絞りしっかり取り組むこと」とありました。ブレブレなので身にしみます。
星読みの学びには決して終わりはないし、安定して仕事にするにもまだまだ足りないことだらけなのですが、なかなか上手くいかない現実や変われない自分がもどかしく、並行していろんなスピリチュアルや心理学やセラピーの知識を漁っていました。でも「本当にやりたいこと」が見つからないゆえに、迷う一方のような状態に...
果たしてあと1ヶ月ですが的を絞っていきたい。


そこからの2021年以降はどうなる?
火星は天頂近くで強調されつつ天王星とセクスタイル、理想の在り方へとセルフイメージを変えていくこと。
月カルミネートで蟹座にありなおかつ冥王星とオポジション...かろうじて太陽がぴったりの角度で調停してくれています。心の在り方が現実に反映されます。だからこその修行&修正期間だったこの2年...

調停の三角形でつながる27°という度数は「努力によって向上する度数」です。身近な所から離れて、高い視点から物事を見ることを要求します。そうでないと「やがて月の食料になります」という衝撃的な一文が『ディグリー占星術』内に書かれていました...月は、心身・感情・母親・大衆などを表します。大きな理想と目の前の現実のせめぎ合い。
2+7は「9」で射手座的なステージ。私は月射手座で、さらにマーズリターンの火星が位置する9ハウスはネイタルと同じ。いつも火星がうずうずしていて、時々急に飛び出してったり爆発するような行動を起こすのは、月の影響を受けやすいからなのかもしれません。
不安なままでも、いっそ高いところに飛び出してしまう必要があるのでしょう。
MCは蟹座22°「ヨットを待つ女 」、ガツガツなにかを取りに行くよりも、やることをやって結果を待つ、そんなことを心がけて。
アセンダント天秤座もネイタル同様。チャートルーラーの金星そして太陽は8ハウスです。自分の本心を大切にしつつ他者と調和できる関わりを。表に出るよりはひっそりと利他的に生きる。西半球への偏りはネイタルチャートとは逆...豊かさは社会や多様な他者からもたらされるものとして謙虚に生きること。努力を重ねることで内面のあり方や周囲の環境はじんわりと変容して行く。対人関係において厳しさを減らしつつ意識的に調和的なあり方を選んで実践していく。
チャートルーラー金星は、双子座11°「体験に基づいた現実主義の新しい道」(ドデカテモリーは天秤座!)。11は新しいスタートの数字。2019年から学んできた精神性を携えて現実に踏み出します。
ちなみに私の火星サビアンは蟹座15°「豪華な食事を楽しんだグループの人々」。あらためてイメージしてみると、何かを獲得しようと意気込むというよりも、満足しきって動けない雰囲気...そうだなぁ贅沢を尽くすことよりも、またお腹空かすために動きたいようなところがあるかもしれないなぁ。
その上蟹座がインターセプトしているから、無意識下ではその状況から動きたくないと思ってる。変化への強い恐れは、火星が抱いているものだった?

その先に行くためには、対極の山羊座のエネルギーが必要になる。世界は安全で楽しく幸せだと思っていたらそうなる、と、心でしっかり思い描けることが現実を創造していきます。

はからずも先日読んだ「火星の性格図」と同じようなテーマにたどり着く。
中年の危機も終盤に差し掛かっているのかもしれず、無意識で望んでいた渇望感に気づいたならば、いよいよ自分の意志で満たしていくべき時になっていくんじゃないだろうか。
火星は2年のサイクル。ふたたび世間に挑んで行くための情熱を、焦らずじっくり育て直していく時間です。

Atelier Soleil

「私らしさってなんだろう?」 
2020年に星読みと出会い、その問いに答えを見出すべく日々星と向き合う中で、 少しずつ見えてきたことをシェアしています。 自分らしい輝きで人生をクリエイトしていこう。 « アトリエ・ソレイユ ~太陽のアトリエ ≫ という名前には そんな想いを込めています。

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