ライオン考
フランス、シャルトルーズ地方の「アルカバス美術館」のライオン。2017年の旅の頃から、獅子座を意識することが始まっていたのかもしれないなぁと、この頃つくづく実感しています。
そしてこの日曜日の朝日新聞の一面はなかなか衝撃的でした。
「百獣の王」と形容されるライオンがそんな扱い...というよりも、経済を最優先し、地球や生き物が蔑ろになっていることに胸が痛みます。私自身は環境活動やら動物愛護運動を積極的にするほうではなく、自然のものは自然に...という気持ちが強いのも、不動宮(固定宮)獅子座の太陽だからでしょうか。星読みでも実社会でも積極性を促されることのほうが多いですが、やりすぎることも多く、波があってもちょうどよくバランスとることが課題です。
観光の仕事をしてた頃は、その産業に光が当たることを良しとしていたので、わざわざ行くのではないけれど、訪れた土地に特色ある植物園や動物園、水族館があるならば見ておきたい、と考えるほうでした。
冒頭の写真と同じく2017年に訪れたフランスのブザンソンという町では、城砦の跡地が動物園になっていて、意外性もあれば動物を見ていると和む気持ちと、たとえばこういう(ペット化されてしまった)動物の保護という目的が付随しているなら意義ある取り組みだなぁと感じる部分もありました。
同時にどこかで自然とのバランスを危惧する心もあって、手放しに楽しめない部分もありました。(それは大部分が私自身の問題でもあるのですが)
歴史の変遷の中でも、ライオンや熊などの動物を畏れ敬う(正しく怖れる)ことは自然を尊重することも象徴していたはずで、近年になって技術の進歩とともに自然を制圧し超越することが良しとされる風潮は、人間同士で尊重し合う心も消し去っていくようなところがあるように思います。信頼の代わりに他人を恐れたり競争の対象と見たり...私自身にもそんな心があるけれど、それは決して心地いい感覚とは言えません。
でもいよいよ、時代の替わり目。
「水瓶座の時代」と言われるそのサインの対極は、「獅子座」です。その本当の意味とは、とらわれペット化してしまったライオンではなくて、一人ひとりの持つ「太陽」とそれが与えてくれる自然のリズムを尊重することです。力強く照りつけているだけでも命は続かなくて、太陽が沈む夜に生命は眠り、地球がその周りを回るごとに変化していく季節が豊かさをもたらすこと。地上にどんな変化があっても輝き続けている太陽のように、生命力と生きる喜びを持ち続けることなんだと思います。
ライオンという象徴にも様々な側面があって、ギリシャ神話のエピソードである獅子座の元になったライオンは、英雄ヘラクレスによって退治された、悪とされる「ネメアの獅子」です。私は獅子座だからなのか、ヘラの呪いによって半ば訳も分からず悪というものを倒していったヘラクレスの武勇伝がどうも腑に落ちませんでした。でも、人間、生きていくために乗り越えていかなければならない試練がある、ということを表しているのかもしれません。
そういえば最近「勇気」というものが足りないのかも、と思わされることが何度もありました。でも、基本的にはネコだから、普段は堂々と悠々と構えていて、必要な時に勇気を奮い起こせることが大切なのかもしれません。それは、獅子座に限らずどんな人も持っている、太陽のあり方。
その名前を一字持っていて、しかも獅子座の私は、それに気づけと常に言われてるようです。
そして、星読みを通してそれを人に伝えていくことがお役目なんじゃないかと、自分を奮い立たせながら書いています。
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